《酉》(とり)堀尾貞治 2016年
BBプラザ美術館テーマは《時間》、翌年の干支をモチーフに、45年前から毎年制作。材質:新聞、胡粉、ガッシュ、墨 寸法:h6.5㎝×w8㎝×d8cm(概算)
担当者からのコメント:作者の堀尾貞治(ほりお さだはる)さんは1939年神戸生まれ、具体美術協会元会員の現代美術家です。
《あたりまえのこと》をテーマに、空気を可視化する試みとして、1985年から現在まで継続している、毎朝100点のオブジェに色を塗る《色塗り》をはじめ、年間100回以上のパフォーマンス・個展・グループ展を国内外で行うなど、エネルギッシュに活躍されています。
毎年夏頃から翌年の干支作品を大量に制作され、年末になるとお福わけのように皆に惜しみなく配布してくださるので、そのたびに、《今年もあと少し》《来年も新たな気持ちで臨もう》と背筋が伸びる思いで、本作品に親しんでいます。
今回エントリーするにあたり、ふと《この干支のシリーズはどれくらい続けておられるのですか》と質問したところ《息子が生まれた年からやから、だいたい45年前からやな》とさらりとご返答があり、堀尾さんの底知れぬエネルギーを改めて実感した次第です。