《羊形硯》史跡斎宮跡出土 奈良時代
斎宮歴史博物館羊形硯は奈良時代に作成された形象硯で、平城京跡や三河国府跡など、全国でも8例ほどしか確認されていない貴重なものです。羊は中国では霊獣として敬われており、吉祥を表すものとして用いられたのでしょう。斎王や斎宮寮の長官など、身分の高い人物が使用していたものと考えられます。
担当者からのコメント:斎宮跡の羊形硯は、平城京跡のものに似た精巧なつくりで、都との強い文化的なつながりが感じられる逸品です。とても愛嬌のある顔立ちをしており、当館を代表するマスコット・キャラクターです。