目印の赤いモニュメントは「らくがき門」。芝生広場でもイベントが行われます
こどもとミュージアムの第3弾は、愛知県豊橋市の「こども未来館 ここにこ」(以下「ここにこ」)です。開館して5年、豊橋市民にはすでにお馴染みですが、市外から足を延ばしても決して期待を裏切らない充実の館内をご紹介します。

「こども未来館 ここにこ」の入口。ロゴタイプも印象的

遊具があふれる「子育てプラザ」。施設利用者のために土、日、祝日は託児も行っています

豊橋100年の町並みと暮らしを紹介する展示コーナー

平成19年に引退した市電「モ3702号」は、映像を見ながらシミュレーション運転が可能

5つのブースで、それぞれの遊びが楽しめます

ステーションで借りることができる「体験セット」。定期的に新しいキットが入ります
“イクメン”も、のびのびと
豊橋駅から、子どもとゆっくり歩いても10分程度。広い芝生と、赤いモニュメント「らくがき門」が見えたら「ここにこ」はすぐそこです。
0~3歳までの乳幼児と保護者が対象の「子育てプラザ」。床暖房完備のフローリングの部屋は、大型の木製遊具からままごとなどの小さなおもちゃまで揃っています。
“イクメン”が当たり前になってきた昨今ですが、遊びに行った先がお母さんばかりでは、少し肩身が狭いもの。そんな心配も、パパと子どもの組み合わせを普通に見かける「ここにこ」なら無用です。「子育てプラザ」で定期的に開催されている親子講座でも、パパと子ども向けプログラムも用意されています。
好奇心を刺激する、数多くの体験
施設の目玉といえるのが「体験・発見プラザ」。中でも「まち空間」には、子どもの好奇心を刺激するさまざまな仕掛けがあります。
豊橋の100年の暮らしを紹介するコーナーの先には、市電の運転シミュレーションコーナー。「アトリエ」「ラボ」「クリニック」「サロン」「ファクトリー」の各ブースでは、それぞれをテーマとした遊びのプログラムで楽しめます。
館内で遊べる「体験セット」は、プロの道具や教材・知育玩具とワークシートがセットになったもの。「はかる」「調べる」などテーマに分かれ、全部で数十種類の中から好きなものを選んで楽しめます。積木のレールでボールを転がす、虫眼鏡でミッションを探して問題を解くなど、その内容はさまざま。男の子でも女の子でも、必ずお気に入りの「体験セット」を見つけることができます。
多彩な遊びができるように手間をかけて準備しているのは、子どもがいろいろな体験をする事によって、自分が好きなこと、やってみたいことを見つけて欲しいという想いから。館を訪れる子どもを見ていても、最初の目的とは違う遊びに興味を示しはじめる子どもが数多くいるそうです。
「いつ来ても楽しめる場所に」
「集いプラザ」はいろいろな人が集まって交流することができるエリア。「ここにこ広場」ではコンサートやパフォーマンスが毎週のように行われ、ギャラリーでは児童や市民の作品展などが実施されています。
「何回来ても“ここに来たら何か楽しい事ができる”と思われる施設にしたい」と、スタッフも意欲的。季節ごとのイベントや地元との連携も積極的に行い、すっかり地域に溶け込んだ施設になりました。
充実の施設は認知度が上がっており、市外からの来館者も拡大中。8月に達成した300万人目のお客様も、浜松市からの方でした。お子さん連れで近くまで来た際は、ぜひ覗いてみてください。間違いなく「わざわざ足を運ぶ価値がある施設」です。
(取材:2013年10月28日 写真・文:インターネットミュージアム)
エントランスから入ると、大きな空間は「ここにこ広場」。週末を中心に、さまざまなイベントが行われます
体験セットを楽しめる「体験・発見プラザ」と、乳幼児対象の「子育てプラザ」。広い館内で、子どもはのびのびと遊んでいます
館名 | こども未来館 ここにこ |
所在地 |
愛知県豊橋市松葉町三丁目1番地 |
TEL : 0532-21-5525 |
HP : http://www.coconico.jp/ |
開館時間 |
【子育てプラザ】9時30分~17時
【体験・発見プラザ】9時30分~17時(7、8月は18時まで)
【集いプラザ】9時30分~21時 |
入館料 |
【子育てプラザ】無料
【体験・発見プラザ】
・まち空間 入場料(1人1日) 大人 200円/小・中・高校生 100円
・まちづくりセンター 無料
【集いプラザ】無料(ただし、貸室は有料) |
休館日 |
毎週水曜日(ただし、水曜日が祝休日の場合は開館、翌平日が休館となります)
年末年始(12月29日~1月1日) |