2022年の夏に行きたい全国のおすすめ展覧会 ベスト10をご紹介。首都圏版はこちら
まず紹介するのは、大阪中之島美術館の特別展「岡本太郎」。岡本太郎の代表作のほか、これまであまり注目されてこなかった晩年の作品なども紹介しながら、その生涯をたどります。大阪の開催後、東京都、愛知県へ巡回します。
今年開館20年となる兵庫県立美術館では「関西の80年代」を開催。1980年代、それまでの禁欲的な現代美術の傾向から一転して、多彩な表現が花開きました。特に関西で注目を集めた若手作家による“関西ニューウェーブ”。作り手それぞれのリアリティに根差した作品が並びます。
青森県・十和田市現代美術館では、彫刻家・名和晃平の国内の美術館で10年ぶりとなる個展を開催します。流動する液体が無数の泡を生み出す作品や、液体の雫がキャンバスの上で描く絵画作品など、多様な素材がおりなす世界観を体感できる展示に。2021年より寄託された作品や初公開の新作も展示する「名和晃平展」は6月18日から。
愛知県では、国内外82組のアーティストの作品が集まる国際芸術祭「あいち2022」が開催されます。芸術監督は、森美術館の館長・片岡真実。“STILL ALIVE”=今、を生き抜くアートのちからをテーマに現代美術やパフォーミングアーツなど最先端の芸術を「あいち」から発信します。会期は7月30日から10月10日です。
2022年11月1日に愛知に誕生するテーマパーク“ジブリパーク”。貴重なメイキング資料の初公開など、一足先にジブリパークを楽しめる展覧会が長野県立美術館で開催。「ジブリパークとジブリ展」は長野県での開催後、愛知県、熊本県、山口県へ巡回します。
札幌芸術の森美術館では「銀の匙Silver Spoon展」を開催。都会育ちの主人公・八軒勇吾の成長を描いた荒川弘作の漫画の連載開始から10周年を迎えることを記念し、約200点の直筆原稿やカラー原画、初公開の制作資料を紹介します。
秋田県立美術館では透明標本作家・冨田伊織を紹介。虫類や魚類など生物の骨格に鮮やかな色彩が施された“透明標本”。美しい標本が飾られた「冨田伊織 新世界『透明標本』展」は幅広い世代で楽しむことができそうです。
6月1日に改修工事から再開する島根県立美術館では「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地と、花と共に生きる動物たち」を開催。チームラボのデジタルアート作品《花と共に生きる動物たちII》と共に、島根県初登場となる〈チームラボ 学ぶ!未来の遊園地〉を楽しむことができます。
高知県立美術館では、写真家・佐藤健寿を紹介。これまで世界120カ国以上を巡り、各地のありとあらゆる“ 奇妙なもの” を対象に撮影を続けてきた佐藤。空前の人気を博した『奇界遺産』シリーズや最新刊『世界』、高知での撮り下ろしが並ぶ「佐藤健寿展 奇界/世界」は6月18日から。
ひろしま美術館では、新版画の生みの親である渡邊庄三郎と渡邊版畫店に焦点をあてた企画展が開催。伊東深水らの美人画や山村耕花らによる役者絵、川瀬巴水、笠松紫浪の風景画、外国人画家の作品も紹介する「THE 新版画 版元・渡邊庄三郎の挑戦」は7月16日から。