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    レポート
    わたし超スキッ!! 草間彌生
    軽井沢ニューアートミュージアム | 長野県
    「水玉の女王」60余年の道程
    軽井沢駅から徒歩7分の好立地に、2012年4月に開館した軽井沢ニューアートミュージアム。開館1周年の記念展覧会は、大人気の草間彌生さんです。
    《自己消滅(Self Obliteration)》1966-74年
    《無題》1951年(左)
    《無題》1963年(手前)
    《点》1952年(右)
    《雲は思考する》1991-92年(右)
    《銀河(レペティティブ・ビジョン)》2002年(右)
    《湖の精》1988年(右手前)
    《世紀末をのりこえて》1987年(左)
    カボチャのパンケーキをチョコレートで包みました(300円)
    「水玉の女王」として知られる草間彌生さん。現在の高い評価は、世界中のどこかで必ず展覧会が開催されているとまで言われています。

    本展は、草間さんの人生と作家としての軌跡を振り返る企画。60年以上に及ぶ創作を展観します。


    会場

    会場は4章構成です。松本で生まれて渡米するまで、極貧の中でも精力的だった米国滞在中、帰国後の不遇の時代、そして1993年のヴェネチア・ビエンナーレで脚光を浴びて以降と、時間軸に沿って進みます。

    布に詰め物をしたソフトスカルプチャーは、米国滞在中の作品。この時期の草間さんは性や食をテーマにした作品を次々に発表していました。ソフトスカルプチャーは、男根の象徴。草間さんにとっては恐怖の対象でした。


    《無題》1963年

    ドットで彩られたカラフルな家具とマネキンが並ぶ作品は《自己消滅(Self Obliteration)》。こちらに限り、撮影も可能です(ただしフラッシュは使えません)。


    《自己消滅(Self Obliteration)》1966-74年

    会場後半には、お馴染みになったカボチャがモチーフの作品も含め、精力的な大作が並びます。その旺盛な創作意欲は、80歳を超えた今でも健在です。

    現在の評価に至るまでの歩みを楽しめる好企画。涼やかな軽井沢で堪能してください。ミュージアムレストラン「Ristorante Pietrino(リストランテ ピエトリーノ)」では、展覧会限定のオリジナルスイーツも発売中(300~320円)。カワイイ&美味です。
    [ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2013年7月4日 ]


    軽井沢ニューアートミュージアム

    わたし超スキッ!! 草間彌生

    Karuizawa New Art Museum (編集)

    美術出版社
    ¥ 2,625

     
    会場
    会期
    2013年4月11日(木)~9月23日(月)
    会期終了
    開館時間
    10:00 - 17:00
    入館は閉館30分前まで、7月~9月は18:00まで
    休館日
    毎週火曜定休(祝日の場合は翌日) *8月は休館日なし
    住所
    長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1151-5
    電話 0267-46-8691
    公式サイト http://knam.jp/pc/index.html
    料金
    一般 1500円/65歳以上・高大生 1200円/中小生 700円
    ※20名以上の団体で来館の場合、上記各観覧料の200円引き
    ※未就学児無料、障碍者割引あり(上記各観覧料の半額)
    コンビニでもチケット購入が可能です。
    展覧会詳細 「わたし超スキッ!! 草間彌生 ―世界を感動させた自己愛― 」 詳細情報
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