私たちの身近にある「海」の誕生から、多様な生物や人との関わりを紹介し、海の未来について考えていく展覧会です。
会場入口
さまざまな視点から「海」を紐解く
この展覧会では、4つの視点から「海」について紹介しています。第1章「海と生命のはじまり」、第2章「海と生き物のつながり」、第3章「海からのめぐみ」、第4章「海との共存、そして未来へ」です。
私が注目したのは、第2章「海と生き物のつながり」のエリアに展示されている、ナガスクジラの上半身標本!
高さ約4.7メートル、片面が骨の標本になっていて、遠くから見ても迫力満点でした! 会場を訪れていたほとんどの人が、立ち止まって写真を撮っていましたよ♪
ナガスクジラの上半身標本
逆側からはナガスクジラの実物の骨が見られる
名古屋会場限定!“海ゴミモンスター”
第4章「海との共存、そして未来へ」では、名古屋会場限定で“海ゴミモンスター”が展示されています。
これは愛知県南知多町の上杉舞弦さん(6歳)が今回の展覧会のために作った作品です。 舞弦さんは3歳の頃から、地元の海岸で拾ったゴミを使ってアート作品を制作しているそうです!
“海ゴミモンスター”に生まれ変わった海洋ゴミは、生き物のような形をしていて、私たちに「海の環境問題について知ってほしい」と語りかけているようでした。
海ゴミモンスター「ドゥオノスク・トラオドン・ドゥドロス」
常設展×海展のコラボレーション
名古屋市科学館では、特別展「海」の会期に合わせて、常設展でも「海」に関係する展示を行っています。
例えば生命館5階のバイオギャラリーでは、藤前干潟にやってくるスナメリについて詳しく紹介しています。
バイオギャラリーでの展示
また屋外展示では、海底調査でも大活躍した無人探査機「ドルフィン3K」を間近で見ることができます。
他の常設展エリアにも特別展「海」とコラボした展示があるので、実際に訪れて探してみてくださいね!
無人探査機「ドルフィン3K」
私たちは海のことをどれだけ知ってる?
私が「海」という言葉から連想するのは、魚やクジラなどの海洋生物でした。 展覧会を通して、海には地球の起源や生命の誕生、人類が物資を運ぶために活用した外交の歴史など、いろんな面があるんだと改めて知ることができました。
子どもから大人まで楽しめる、見ごたえのある展覧会だと思います。ぜひ家族で訪れてください!特別展「海」は、6月9日まで開催されています。
会場風景
[ 取材・撮影・文:浦野莉恵/ 2024年3月26日 ]