世界中のストリート、壁、橋などを舞台に活躍し、世間を騒がせ続けている覆面アーティスト、バンクシー。
300万人を動員した「バンクシー展 天才か反逆者か」が、いよいよ東京でスタートしました。
WITH HARAJUKU「バンクシー展 天才か反逆者か」会場より
展覧会は、2018年からモスクワ、サンクトペテルブルク、マドリード、リスボン、香港と世界各都市を巡回し、累計300万人以上を動員した展覧会『BANKSY GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)』の日本版。
日本でも昨年から開催され、これまで横浜、大阪、名古屋、福岡、広島と巡回しましたが、東京でははじめての開催です。
WITH HARAJUKU「バンクシー展 天才か反逆者か」会場より
展覧会には、世界中のコレクターが所用するバンクシーのオリジナル作品が集結。
70点以上のバンクシー作品を始め、映像やポスターなど計100点以上が出展されています。
WITH HARAJUKU「バンクシー展 天才か反逆者か」会場より
会場の序盤には、バンクシーを撮影した写真が登場。ただ、当然の事ながら顔は写っていません。
撮影したのはスティーブ・ラザリヂス。バンクシーとのコラボレーションは1997年から始まり、以降11年に渡り、バンクシーの友人・専属カメラマン・運転手・マネージャーという関係でした。
WITH HARAJUKU「バンクシー展 天才か反逆者か」会場より
バンクシー作品を代表するモチーフのひとつが、ラット(ネズミ)。イギリスとドイツで描いたキャリア初期のネズミは32種類ある
バンクシーはネズミについて「許可を得ることなく存在し、汚辱のなかで自暴自棄に生きている」としながらも「社会全体をひれ伏せさせることかできる者」と、賞賛しています。
WITH HARAJUKU「バンクシー展 天才か反逆者か」会場より
東京展の特徴といえるのが、バンクシー作品のルーツを探るオリジナル企画コンテンツ。
アンディ・ウォーホルの「マリリン」から着想したバンクシーの「ケイト・モス」など、バンクシーが影響を受けた作品を、バンクシーの作品と並べて展示。
バンクシーが大きな影響を受けた一人といわれているジャン=ミシェル・バスキアの作品も紹介されています。
WITH HARAJUKU「バンクシー展 天才か反逆者か」会場より
会場は原宿駅の正面に2020年にオープンしたばかりの「WITH HARAJUKU」。
世界を熱狂させ続けているバンクシー、東京でも多くのファンを魅了しそうです。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2021年12月10日 ]