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    「もの派」の作品から実験的な絵画まで ― 埼玉県立近代美術館「吉田克朗展」
    (掲載日時:2024年7月13日)

    埼玉県立近代美術館「吉田克朗展 ―ものに、風景に、世界に触れる」会場
    埼玉県立近代美術館「吉田克朗展 ―ものに、風景に、世界に触れる」会場

    日本の戦後美術に大きな足跡を残した「もの派」の中核作家で、もの派以降も実験的な絵画で独自の道を進んだ吉田克朗(1943-1999)を紹介する大規模展が埼玉で開催されている。

    吉田は埼玉県深谷市生まれ。多摩美術大学で斎藤義重の下で指導を受け、卒業後には同大学出身者らが関わっていた横浜市の共同アトリエで関根伸夫、菅木志雄、小清水漸らと制作。

    もの派を代表する作品といえる関根伸夫の《位相 ―大地》(1968年)には、制作の現場にも加わった。

    吉田自身も1969年から物体を組み合わせた、もの派的な作品を集中的に制作。1971年からはもの派の作風から離れ、実験的な絵画制作に以降。55歳で亡くなるまで、精力的に創作を続けた。

    展覧会は吉田克朗の活動を俯瞰する初の大規模展。もの派を代表する初期作品から、粉末黒鉛を手指でこすりつけて有機的な形象を描く「触」のシリーズまで、創作の全貌を網羅的に展観する。

    「吉田克朗展 ―ものに、風景に、世界に触れる」は埼玉県立近代美術館で、2024年7月13日(土)〜9月23日(月・祝)に開催。観覧料は一般 1,100円など。


    埼玉県立近代美術館「吉田克朗展 ―ものに、風景に、世界に触れる」会場
    埼玉県立近代美術館「吉田克朗展 ―ものに、風景に、世界に触れる」会場

    埼玉県立近代美術館「吉田克朗展 ―ものに、風景に、世界に触れる」会場
    埼玉県立近代美術館「吉田克朗展 ―ものに、風景に、世界に触れる」会場

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