
「GO FOR KOGEI 2024」記者発表会場より (左から)高山健太郎(共同キュレーター / 株式会社artness代表)、秋元雄史(総合監修・キュレーター / 東京藝術大学名誉教授)、浦淳(プロデューサー / 認定NPO法人 趣都金澤 理事長)
北陸から新たな工芸の魅力を発信する広域型の展覧会「GO FOR KOGEI」が今年も開催されることとなり、都内で記者発表が行われた。
「GO FOR KOGEI」は2020年からはじまり、「GO FOR KOGEI 2024」で5回目(展覧会は4回目)。これまでにのべ14万人以上を動員している。
今年は昨年からの継続となる岩瀬エリア(富山市)に、新たに金沢市の東山エリアを加えた2つのエリアで開催。
伝統的な町並みが残る両エリアを舞台にアルチザン、クラフトマン、デザイナー、アーティストが集まり、素材、技法、用途、表現といった近代工芸の特徴に改めて着目して、今日の多様な工芸と隣接するアートを紹介する。
岩瀬エリアでは、町並みや風景を生かしたサイトスペシフィックな作品を展示。東山エリアでは、作品展示のほか2021年に実施した「工芸× デザイン13人のディレクターが描く工芸のある暮らしの姿」をもとに発展させた、「もの」と「こと」が織りなすイベントも開催する。
参加アーティストは15名+4組(総勢37名)で、赤木明登×大谷桃子、石渡結、磯谷博史、伊能一三、岩崎努、岩村遠、柿沼康二、川合優×塚本美樹(四知堂)、サリーナー・サッタポン、澤田健勝、釋永岳、五月女晴佳、竹俣勇壱×鬼木孝⼀郎、舘鼻則孝、外山和洋、松山智一、三浦史朗+宴KAIプロジェクト、八木隆裕(開化堂)、安田泰三(五十音順)。
前回との比較では、今回はアールブリュット作家の参加はなく、アート性が高いものよりも機能をもった工芸に視点を向けている。
作品展示以外も「能登のうつわで食べる能登栗のモンブラン」(東山エリア・和栗白露)など、食とのコラボレーションをはじめ、さまざまなイベントも開催される。
「GO FOR KOGEI 2024 くらしと工芸、アートにおける哲学的なもの」は、2024年9月14日(土)~10月20日(日)に開催。共通パスポートは一般 2,500円(前売り 2,000円)など。