
京都国立近代美術館「小林正和とその時代―ファイバーアート、その向こうへ」
日本におけるファイバーアートのパイオニアである小林正和(1944-2004)の作品を紹介する初の回顧展が、京都ではじまる。
小林正和は京都市生まれ。京都市立美術大学(後の京都市立芸術大学)では漆工を学んだものの、川島織物在職時の「1本の糸との出会い」を起点に、糸を「垂らし」「緩め」「張り」を集積させた立体造形作品を発表。
その作品は国際的に高く評価されるようになり、最終的には戸外でのインスタレーションへと展開していった。
展覧会では小林の代表作や関連資料約80点に、彼と歩みをともにした作家たちの作品を加えた約100点を紹介。
1970年代から90年代にかけて京都に発したファイバーアートの動向を振り返り、今後のファイバーアートの展開についても、改めて考えていく。
開館60周年記念「小林正和とその時代―ファイバーアート、その向こうへ」は、京都国立近代美術館で2024年1月6日(土)~3月10日(日)に開催。観覧料は一般 1,200円など。

京都国立近代美術館「小林正和とその時代―ファイバーアート、その向こうへ」