元ボウリング場の建物を再利用した美術館。広い館内でカテゴリ別に所蔵品を楽しめます
美術館創設者の医師・渡辺元(わたなべ はじめ)氏
「かっ・ちゅうくん」構想段階のスケッチ |
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渡辺美術館とかっ・ちゅうくん
JR鳥取駅から車で北へ約10分。レンガ色の大きな屋根が、渡辺美術館の目印です。
渡辺美術館は1978の設立。美術館の名前は創設者である鳥取市の医師・渡辺元(わたなべ はじめ)氏に由来します。渡辺元氏は台北帝国大学に赴任していた際、台湾の仏像の美しさに感銘して収集を開始。その後はコレクションのジャンルも徐々に拡大、60余年にわたってコツコツと東洋文化圏諸国の古美術を蒐集し、今では約3万点に及ぶ膨大な史料を所蔵しています。
地元のファンはもとより、大型バスも駐車できる大きな駐車場も備えている事もあって、遠方からの来客も多数来館。日本史好きにはたまらない歴史系の美術館として知られています。
ミュージアムのキャラクター「かっ・ちゅうくん」は、地元でグラフィックデザインなどを手掛けている森脇史子さんによる制作。2012年に渡辺美術館が公益財団法人化された時に「これを機にキャラクターを制定し、美術館を明るいイメージにしたい」と、声がかかりました。
美術館の目玉である「甲冑」から、元気な男の子をイメージ。鎧はかっこいい赤に、兜には美術館の頭文字「W」をあしらいました。男の子だけでは少々さびしかったため、「ちゅう」からネズミの足軽を加えて、相棒に。「かっちゃん」と「ちゅうくん」というコンビのキャラクターが生まれました。 |