生誕100年　松田正平展　悠久の周防灘

宇部で幼少期を過ごし、戦前のパリで油絵を学んだ松田正平(1913－2004年)｡戦後、独自の表現を模索しながら少しずつ画風を変えていった松田は、愛犬や手塩にかけて育てたバラなど身近なモティーフを繰り返し描きました。なかでも瀬戸内の穏やかな海を描いた周防灘シリーズは画家の代名詞ともなり、晩年には透明感に溢れた独特の画境に到達します。このたびの展覧会では、画家の生誕100年を記念して、初期から最晩年までの油彩画101点をご覧いただきます。宇部に育まれ、周防灘を愛した画家、松田正平の世界を存分にご堪能下さい。