今回は、江戸時代より愛玩用として日本人に親しまれてきた金魚にスポットを当て、金魚の美を愛でる全く新しいアート空間をご覧いただきます。金魚は観賞魚として人が生み出した生きた芸術品です。その生きる芸術品である金魚と“和”をモチーフに創られた水槽が作品として、現代の演出効果によって暗闇に浮かびあがるさまは妖しささえ漂います。アクアリスト・木村氏の作品の中でも特に有名で人気のある巨大金魚鉢や屏風水槽をはじめとする、一度見たら忘れられないオリジナリティあふれる水槽アート作品の数々を展示いたします。趣向を凝らした演出により、今まで感じたことの無い全く新しい体験をさせてくれるでしょう。また、本展覧会の魅力は木村氏のアート作品だけでなく、生きたアートである金魚の生体そのもののコレクションでもあります。展示品種は、和金、出目金、流金など聞きなじみの深いものでも、マニアも唸る第一級の“本物”を展示します。また、地金・土佐金・ナンキンなどの高級金魚や一般には目に触れることのほとんどない珍しい品種まで幅広く展示。金魚たちが持つ優雅さ、美しさと最新の演出技術とのコラボレーションを心ゆくまで堪能していただけます。幻想的な空間の中で、しばし夢のような世界をお楽しみください。