CLAMPとは、女性4人で形成されているマンガ家集団。15年前にデビュー作「聖伝(リグ・ヴェーダ)」により、ファンタジーマンガの金字塔を打ちたて、90年代には「東京BABYLON」「X」といった、近未来の東京を舞台にした壮大なテーマのSFファンタジーをヒットさせ、人気・実力を兼ね備えた若手マンガ家のトップに躍り出ました。
これら少女マンガ誌での活躍と並行して、90年代中盤からは「魔法騎士レイアース」「カードキャプターさくら」などの作品を幼年向けの少女マンガ誌で描き大ヒット。さらに2000年には美少女型パソコンがヒロインの「ちょびっツ」で青年誌に進出、センセーションを巻き起こしました。
個性の違う4人のクリエイターによる共同作業というユニークな制作形態を存分にいかし、テーマ、画法などの作風を多様に変化させ、性別を問わず幅広い年齢の読者を獲得しています。
川崎市市民ミュージアムは、漫画部門を擁する日本で唯一の公的美術館であり、1988年の開館以来、日本の誇る文化として漫画を広く紹介する活動を続けてまいりました。
今回の展覧会は、CLAMPとの共同企画で開催されるもので、デビュー作から意欲的な最新作「ツバサ」と「xxxHOLiC」に至るまで、原画400点の展示を中心に貴重な資料などを交えて、CLAMPの軌跡をたどります。ぜひご高覧ください。