おめでたいこと、良い前兆などを意味する「吉祥」。吉祥を表す作品は、ある時は誰かへの贈り物として、またある時は 身につける晴れ着として、様々な形で日常に取り入れられ、人々の願いをうつし続けてきました。
本展では、作家から高島屋へ贈られた作品や、高島屋が新年のご挨拶用に製作する飾り扇子の原画、高島屋の呉服催事「上品會」のきものなど、当館が所蔵する吉祥を題材とした作品を展観します。古くから吉祥の象徴として親しまれてきた「富士山」「松竹梅」を描いた作品にスポットを当て、高島屋との関わりとともにご紹介します。
幸せを願う気持ちを愛しみ、分かち合う習慣のなかで生み出された「愛でたい(めでたい)」作品の数々を通して、皆様の新しい年の暮らしが豊かなものになることを願い、本展を開催いたします。
主な展示作品
※すべて高島屋史料館蔵。
・横山大観《蓬莱山》1949年
・福田平八郎《若松》1970年
・池田遙邨《月光富岳》1980年
・片岡球子《めでたき富士》1990年
・熊岡美彦《正月の子供》1933年
・近藤悠三《梅呉須赤絵金彩大皿》1976年
・大羊居 振袖《舞鶴瑞兆文》1953年
学芸員によるギャラリ―ト―ク
■会期中の毎週土曜日 14:00~(約30分)
※お申込み不要、開始時間までに企画展示室にお集まりください。
※状況により、イベントを休止する場合がございます。