国立映画アーカイブでは、八重洲・日本橋・京橋で開催される屋外型国際写真祭『T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2024』(会期:2024年10月5日~27日、主催:一般社団法人TOKYO INSTITUTE of PHOTOGRAPHY)と連携し、「New Japanese Photography in New Light ―森山大道―」を1Fロビーにて開催します。
本展は、1974年にニューヨーク近代美術館(MoMA)の展覧会「New Japanese Photography」で展示された15人の写真家の作品から、サンフランシスコ近代美術館名誉キュレーターのサンドラ・フィリップスがセレクトした写真で構成する「New Japanese Photography in New Light」の一部門として、森山大道(1938-)に焦点をあて、1974年にMoMAで展示されたすべての作品を新たな形で紹介する企画です。
“アレ・ブレ・ボケ”と形容されるハイコントラストで粗い粒子の作風で知られる森山大道が、1966年の映画『とべない沈黙』(黒木和雄)や『処刑の島』(篠田正浩)、1971年の『書を捨てよ町へ出よう』(寺山修司)などでスチルを担当し、寺山の長編小説「あゝ荒野」をめぐる写真集『あゝ荒野』や、さらにはMoMA展の前年に撮影した実験的映像作品『25時 shinjuku, 1973』など、映画・映像との関係が深かったことはあまり知られていません。
戦後の日本写真をはじめて本格的に海外に紹介したと評される「New Japanese Photography」から、50年の時を経た本展を通して、当時の雰囲気とともに、森山大道の世界をお楽しみください。
(公式サイトより)