国宝《金印「漢委奴国王」》 那珂郡志賀島村(現・福岡市東区)出土
教科書にも載っている「国宝 金印」。福岡市博物館の常設展示室でいつでも見ることができる、当館を代表する所蔵品です(貸出し中の期間を除く)。
印面には、「漢委奴国王」の文字が刻まれます。つまみは、蛇がとぐろを巻いて頭を印の中央部へ向ける姿が象られ、また、打ち込まれた125個の円文は、蛇のうろこを表しています。
金印は、1784(天明4)年、現在の福岡市東区志賀島で発見されました。発見直後、福岡藩の儒学者であった亀井南冥(かめいなんめい)が鑑定を行いました。南冥は、金印を、中国の歴史書『後漢書』東夷伝を根拠に、皇帝光武が西暦57年(弥生時代後期)に「倭奴国王」に贈ったものであると考えました。これは現在も金印を理解する定説となっています。
担当者からのコメント
よくうさぎや犬に間違われる金印のつまみ。実は蛇なんです!
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