《黄褐釉猪(おうかつゆういのしし)》

この作品の応援メッセージを見る

黄褐釉猪(おうかつゆういのしし)中国・唐時代(8世紀)

山口県立萩美術館・浦上記念館

垂れさがった耳、ドングリに似た上目づかいの眼、歯を喰いしばった口と、一見アンバランスな要素で構成されているようで、全体として見ると調和のとれた妙に愛嬌のある顔立ちをした猪の陶像です。
中国では『猪』とは家畜化された豚を指しますが、短いながらも残った牙と立派なタテガミが野生の名残を感じさせます。また、猪(豚)は一度に多数の子どもを産むことや家畜としての資産性から、中国では富の象徴となっていて、唐時代にも豚の陶像の類例が複数見られます。
赤みがかったの胎土の上に白化粧が施され、体部全体にはたっぷりと黄褐釉が掛けられています。焼成中に薪の灰が掛かり変色した肩部が、却って動物の肌の荒々しさのようにも映り、火を扱うやきものの偶然の美しさが現れています。

この作品の応援メッセージを見る
この作品に投票する
投票は締め切りました。たくさんの応援ありがとうございました。
おすすめレポート
学芸員募集
(公財)東京都人権啓発センター 契約職員(専門員)募集 [東京都人権啓発センター(東京都人権プラザ)]
東京都
荻窪三庭園担当 契約社員募集! [荻窪三庭園]
東京都
【公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団】学芸員募集 [ポーラ伝統文化振興財団(品川区西五反田)141-0031 東京都品川区西五反田2-2-10 ポーラ五反田第二ビル]
東京都
国立工芸館研究補佐員(学芸業務)公募 [国立工芸館]
石川県
【パート】神戸海洋博物館 運営スタッフ 募集! [神戸市中央区波止場町2-2(神戸海洋博物館)]
兵庫県
展覧会ランキング
1
国立西洋美術館 | 東京都
モネ 睡蓮のとき
開催まであと138日
2024年10月5日(土)〜2025年2月11日(火)
2
東京オペラシティ アートギャラリー | 東京都
宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO
開催中[あと27日]
2024年4月11日(木)〜6月16日(日)
3
森アーツセンターギャラリー | 東京都
MUCA展 ICONS of Urban Art ~バンクシーからカウズまで~
もうすぐ終了[あと13日]
2024年3月15日(金)〜6月2日(日)
4
SOMPO美術館 | 東京都
北欧の神秘 ― ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画
開催中[あと20日]
2024年3月23日(土)〜6月9日(日)
5
静嘉堂@丸の内(静嘉堂文庫美術館) | 東京都
画鬼 河鍋暁斎×鬼才 松浦武四郎
開催中[あと20日]
2024年4月13日(土)〜6月9日(日)