心的妙化流砲術書
もりおか歴史文化館「イノシシの弱点はここっ!」
文武両道に秀でた5代盛岡藩主 南部行信(1642~1702)が創始した心的妙化流(しんてきみょうかりゅう)の砲術書です。内容は鉄炮の構え方や玉の選定方法、詳細な鉄砲図など多岐にわたっています。「猪打様之事」と書かれた場面では、「イノシシは目が悪いが、耳は良い」「耳のつけ根と腰の2ヶ所を打つこと」など、イノシシの特徴と銃で狙うポイントが文章と絵で記されています。
担当者からのコメント:めでたさはありませんが、藩主自らが砲術の流派を創設し、その熱い思いが詰まった実用書です。
ただし、実際にイノシシに遭遇した場合は、この砲術書の通りに耳のつけ根と腰を狙うなどの刺激を与える行為は非常に危険ですので、お止めください。