怪童力士 大童山文五郎と猪の図勝川春英 寛政6年(1794) 大判錦絵
相撲博物館寛政期の怪童力士として有名な大童山文五郎(1788~1822)を金太郎に見立てた作品。山形県東根市出身の前頭5枚目。江戸時代は特別大きな子どもに土俵入りさせることで、興行の話題とすることがよくあった。
担当者からのコメント:大童山を描いた作品には身長や体重などが書き添えられている場合が多くあり、7歳(数え)にして腹周り109cm・足の裏26cmと、かなり巨体であったことが分かります。怪童・大童山を力強い子どもの象徴である金太郎に見立てた春英の手によるユニークな一品です。