子犬に綿図円山応挙 江戸時代中期 18世紀後半
子犬が2匹、実と花をつけた綿の近くで遊んでいます。茶色の犬は繊細な筆遣いでふわふわとした毛の質を、白い犬は簡潔な線で子犬のころころとした丸みをと、対照的な描き方で子犬の愛らしさを見事に表現しています。茶色の犬の体毛と、弾ける綿の花の、ともに柔らかい質感がみごとに呼応しています。
担当者からのコメント:顔に白い筋のある茶色の子犬は応挙の定番の犬。垂れ目でほのかにピンク色をおびた鼻まわり、かすかに開いた口元がなんともチャーミング!
「大堀哲記念ミュージアム・マネージメント推進賞」を受賞しました