戦争柄の古裂1904~1920年代
立命館大学国際平和ミュージアム子供用にしつらえた着物を解いた裂です。明治時代、日清戦争のはじまりとともに、軍人や軍艦、兵器など戦争にまつわる意匠あしらった成人用の襦袢や、羽裏、子供用の着物が登場します。この裂にはロシアンボルゾイとおぼしき犬を従え、サーベルをもった子供たち、背景には雪合戦をしている様子が描かれています。おそらく日露戦争の頃に織られたものでしょう。他愛のない日常の情景の中に描かれた、当時の世相を感じずにはいられません。
材質 絹
担当者からのコメント:捨てず(捨てられず?)に大切にとってあったものを、寄贈してもらいました。