《森の物語り》

この作品の応援メッセージを見る

森の物語り今井俊 1990年

HOKUBU記念絵画館

今井俊は滞在していたメキシコで見たり聞いたりしたことを木版画にして伝える画家です。彼の木版画は、白と黒だけではなく、細かい彫りで、ハーフトーンを意識させるところに特徴があります。デフォルメを強調したその画風は、遠近感を出すはずの空が、文様の一種のように扱われ、それぞれのモチーフが説明的に表現するというよりも装飾のために使われています。サルも白と黒のリズミカルな配置の一部になっているのです。ところで、このサルはよく見ると体毛が背骨から尻尾にかけて集中しています。オマキザルのようなタイプでしょうか。尻尾は樹木に絡ませているのでしょう。体が宙に浮いています。そして左手で好みの植物を掴んでいます。その隣では、くちばしの大きな鳥が羽を広げていますが、足のツメが枝を掴んでいることから、おそらく木をゆすり、サルに警戒を呼び掛けているのではないでしょうか。地上にはコヨーテなどの外敵も多い筈です。森とサル、サルと鳥が関連しはじめると物語が作品に力を与えてくれます。

この作品の応援メッセージを見る
この作品に投票する
投票は締め切りました。たくさんの応援ありがとうございました。
おすすめレポート
学芸員募集
荻窪三庭園 施設管理運営スタッフ募集! [荻窪三庭園]
東京都
学芸員補佐(アルバイト)募集のお知らせ [中村キース・ヘリング美術館]
山梨県
学芸員(契約社員)募集のお知らせ [中村キース・ヘリング美術館]
山梨県
横浜みなと博物館ミュージアムショップ アルバイト募集!(増員のため募集期間延長) [帆船日本丸・横浜みなと博物館]
神奈川県
日本科学未来館 展示技術を担う常勤職員(任期付)募集中! [日本科学未来館]
東京都
展覧会ランキング
1
国立西洋美術館 | 東京都
モネ 睡蓮のとき
開催中[あと52日]
2024年10月5日(土)〜2025年2月11日(火)
2
麻布台ヒルズ ギャラリー | 東京都
ポケモン×工芸展 ― 美とわざの大発見 ―
開催中[あと43日]
2024年11月1日(金)〜2025年2月2日(日)
3
米子市美術館 | 鳥取県
MINIATURE LIFE展2 田中達也 見立ての世界
開催まであと49日
2025年2月8日(土)〜3月24日(月)
4
京都文化博物館 | 京都府
世界遺産 大シルクロード展
開催中[あと43日]
2024年11月23日(土)〜2025年2月2日(日)
5
日本科学未来館 | 東京都
特別展「パリ・ノートルダム大聖堂展 タブレットを手に巡る時空の旅」
開催中[あと45日]
2024年11月6日(水)〜2025年2月4日(火)