備前猿香合 銘不言荒川豊蔵
荒川豊蔵資料館本作は、荒川豊蔵が岡山の備前焼の窯元・森本英助窯で制作した作品です。ぐい飲みサイズの大きさに轆轤引きしながら、頂上を窄めて袋状に成形しています。手足、尻尾、耳、眼は粘土で後付しています。「見ざる、聞かざる、言わざる」の三猿のうち、言わ猿を取り入れたもの。口に手を当てる仕草は愛らしく、「不言」と命銘されています。
担当者からのコメント:荒川豊蔵資料館の収蔵品ですが、現在は可児郷土歴史館でご覧いただけます。人生を幸せに生きるための極意とされる「見ざる、聞かざる、言わざる」が、ユーモラスに表現されています。