《猿》

この作品の応援メッセージを見る

川合玉堂 1955-56年(昭和30-31)頃

山種美術館

玉堂は、自ら子猿を飼い、繰り返し写生をして制作に活かしていた。独りで寝かすのが可愛そうで毎夜抱いて眠ったエピソードも残されており、猿には非常に詳しくなったという。本作品では、大きな岩から生える蔓にぶら下がる3匹の猿を描いている。猿の手足や顔には、わずかに淡彩が施されているものの、墨の濃淡のみで、嶮しい断崖、しなやかな蔓、柔らかい猿の毛並を自在に描き分けている。玉堂の卓越した水墨の技術をうかがい知ることができる。

担当者からのコメント:この作品は、申年の2016年に際し、新春の特別展「ゆかいな若冲・めでたい大観―HAPPYな日本美術―」に出品予定です。本展では、新年にふさわしくさまざまな吉祥のモティーフや干支を画題として描かれた作品を選りすぐって展示いたします。また、本年開館50周年を迎える当館では、「奥村土牛展」、「速水御舟展」など当館コレクションを中心に名品の数々をご紹介する開館記念特別展を企画中です。皆様のご来館を心よりお待ちしております!(山種美術館館長 山﨑妙子)

この作品の応援メッセージを見る
この作品に投票する
投票は締め切りました。たくさんの応援ありがとうございました。
おすすめレポート
学芸員募集
東山旧岸邸 正社員・契約社員 募集! [東山旧岸邸]
静岡県
鎌倉 報国寺 学芸員募集(正職員) [報国寺]
神奈川県
【新卒/経験者OK】都内環境啓発施設、常勤スタッフ(コーディネーター)募集中! [武蔵野市環境啓発施設「むさしのエコreゾート」、エコギャラリー新宿(新宿区立環境学習情報センター・区民ギャラリー) など]
東京都
公益財団法人日本博物館協会 事業部門マネージャーの募集 [公益財団法人日本博物館協会]
東京都
東京国立博物館アソシエイトフェロー(日本考古/書跡・歴史資料)募集 [東京国立博物館(台東区上野公園13-9)]
東京都
展覧会ランキング
1
国立西洋美術館 | 東京都
西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで
開催中[あと67日]
2025年3月11日(火)〜6月8日(日)
2
東京国立博物館 | 東京都
イマーシブシアター 新ジャポニズム ~縄文から浮世絵 そしてアニメへ~
開催中[あと123日]
2025年3月25日(火)〜8月3日(日)
3
東京都美術館 | 東京都
ミロ展
開催中[あと95日]
2025年3月1日(土)〜7月6日(日)
4
ラムセス・ミュージアム at CREVIA BASE Tokyo(豊洲) | 東京都
ACN ラムセス大王展 ファラオたちの黄金
開催中[あと158日]
2025年3月8日(土)〜9月7日(日)
5
国立科学博物館 | 東京都
特別展「古代DNA ―日本人のきた道―」
開催中[あと74日]
2025年3月15日(土)〜6月15日(日)