浜松張子 柿乗り猿昭和60年頃
富士市立博物館浜松張子は、明治初年、江戸から移住した旧幕臣、三輪永保が引佐郡書記を職とするかたわら、江戸風の張子を作ったのが始まりとされています。昭和20年の戦災により、木型はすべて消失してしまいましたが、昭和23年に三代目ニ橋志乃氏により復活されました。浜松張子には、今回エントリーする「柿乗り猿」や、「首振り虎」、「犬張子」をはじめ、張子の両側に車をつけた「車物」など、動物類を主体にさまざまなバリエーションが見られます。
担当者からのコメント:柿の上に乗って、こちらを見つめる瞳。この柿を離すものかという強い意志が伝わってきます。富士市立博物館は現在、展示リニューアルのため休館中ですが、平成28年4月末のオープン後には、張子をはじめ、これまで収集してきた紙のさまざまな玩具をご紹介するコーナーを設ける予定です。新しくなった富士市立博物館へ是非足をお運びください。