2022年も魅力あふれる展覧会やリニューアルオープンする美術館が目白押し。少しずつ暖かさを感じられるこの時期におすすめしたい、首都圏の展覧会 ベスト10を紹介します。
最初に紹介するのは「特別展 空也上人と六波羅蜜寺」。空也上人の没後 1050 年に当たる2022年。東京では半世紀ぶりの公開となる「空也上人立像」(重要文化財)をはじめ、六波羅蜜寺に伝わる名品の数々を一堂に展示されます。
動物をホルマリン漬けにした作品で知られている、イギリスの現代作家・ダミアン・ハースト。国内で初めてダミアン・ハーストの大規模な個展が国立新美術館で開催されます。107点から成る〈桜〉のシリーズをハースト自身が作り上げる展示空間で紹介する「ダミアン・ハースト 桜」は3月2日から。
西洋美術好きな方におすすめしたいのは、東京都美術館 「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」。世界でも指折りの西洋絵画コレクションから、ラファエロやレンブラント、ルノワール、モネ、ゴーガンなどルネサンスから19世紀後半の巨匠たちの作品が来日します。
2021年、108歳で亡くなられた篠田桃紅。墨による芸術表現に挑み続けた、世界を舞台に活躍した日本人女性アーティストの草分けと言える女性です。東京オペラシティ アートギャラリー「篠田桃紅展」では、篠田の長きにわたる活動の全貌をお見せします。
春にリニューアルオープンする注目の美術館も3つ紹介。
館内施設設備のため休館していた上野の国立西洋美術館が4月19日より再開。370点におよぶ松方コレクションを紹介する常設展や、新館では「ル・コルビュジエ晩年の絵画と素描(仮称)」が開催されます。
3月19日に再開する泉屋博古館東京では「日本画トライアングル」を開催。大阪、京都、東京の三都で活躍した個性豊かな画家たちの作品を紹介します。隣接には、10月にオープンしたばかりのカフェ「HARIO CAFE」に立ち寄ってみては。
約1年半の休館を経て、三井記念美術館が4月29日にオープン。リニューアル記念展は野々村仁清・尾形乾山をはじめとする陶磁器を中心に、そのもとになった中国陶磁も合わせて展観する「絵のある陶磁器 ~ 仁清・乾山・永樂と東洋陶磁 ~」を開催します。
家族で展覧会を楽しみたい方におすすめするのは、日本科学未来館の「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?」。Pepperやaibo、LOVOTといった馴染みのロボットのほか体高4メートルを超える汎用人型重機や世界初の人型ロボットWABOT-1など…約90種130点のロボットが大集結します。
東京国立近代美術館では、鏑木清方を紹介。見どころは、代表作として知られる《築地明石町》《新富町》《浜町河岸》の3部作の展示です。「没後50年 鏑木清方展」は、人々の生活や人生の機微を描いた清方作品を紹介する大規模な回顧展となります。
箱根のポーラ美術館では光をテーマにクロート・モネをはじめとする印象派の画家たちと、ゲルハルト・リヒターなとの現代の作家を紹介。美術館の未来とコレクションの可能性を探る「モネからリヒターへ ― 新収蔵作品を中心に」は、4月9日からです。