2021年3月、4月、5月におすすめしたい東京周辺の展覧会をピックアップ。美術鑑賞にぴったりの気候となる春、今回はベスト13まで増やして紹介します。
まずは、コロナウイルス感染防止により延期となった展覧会「国宝 鳥獣戯画のすべて」。漫画やアニメのルーツとしても知られるうさぎや動物たちが東京国立博物館に集まります。
SNSでも話題となっているのは、東京国立近代美術館「あやしい絵展」。幕末から昭和初期に制作された妖艶でグロテスク、エロティックな作品を展示します。
国立科学博物館では、狩りを行う動物の迫力満載なハンティングテクニックを紹介する「大地のハンター展」を開催。家族連れにもおすすめです。
現代アートは3つの展覧会に厳選。東京都現代美術館からは、21世紀美術館での展示でも話題となった「マーク・マンダース」と、アートとテクノロジーを融合させたパフォーマンスする「ライゾマティクス マルティプレックス」。東京オペラシティ アートギャラリーからは愛らしい“目”を制作することで有名な「ライアン・ガンダー」展が開催されます(追記:「ライアン・ガンダーわれらの時代のサイン」展は、新型コロナを巡る情勢の急激な悪化、ことにイギリスにおけるロックダウンにより、開催延期になりました)。
休館後初の展覧会となるのは、出光美術館「松平不昧 生誕370年 茶の湯の美」。改修工事のため休館中だった日本民藝館「日本民藝館改修記念 名品展I」展は、朝鮮陶磁・木喰仏・沖縄染織らが一挙公開。
2022年に丸の内へ移転する静嘉堂文庫美術館の最後の展覧会は、「旅立ちの美術」。静嘉堂のあゆみを振り返ります。展示予定の国宝・曜変天目も見逃せません。
キャバレー王として知られた福富太郎が集めた風俗画や戦争画を紹介する「コレクター福富太郎の眼」を開催するのは、東京ステーションギャラリー。
東京藝術大学大学美術館では、「渡辺省亭」の全貌を明らかにするはじめての展覧会を開催。万博への出品やロンドンでの個展などにより海外で高い評価を得た省亭の全画業を紹介します。
西洋美術を見たい方におすすめは、アーティゾン美術館で開催される「クロード・モネ—風景への問いかけ」。オルセー美術館の作品を中心に、モネの風景画を満喫できます。
※10/2~に会期が変更となりました。
SOMPO美術館では、生誕150年記念し「モンドリアン展」を開催。デザインやファッション領域まで刺激を与えた幾何学的構成を再検証します。