東京国立博物館や東京都美術館、国立科学博物館など、美術館・博物館が集まっている東京・上野。2024年秋に上野エリアでは、さまざまな展覧会・イベントが開催されます。中でもアイエム編集部おすすめの5選をご紹介。美術や文化に触れながら、心豊かな秋のひとときをお楽しみください。
色と光の幻想、モネの描いた睡蓮の世界
国立西洋美術館「モネ 睡蓮のとき」
印象派を代表する画家のひとりで、多くのファンをもつクロード・モネ。国立西洋美術館では10月から、マルモッタン・モネ美術館からの約50点のコレクションに加え、日本国内のモネの名品が並びます。特に注目すべきは《睡蓮》の大作品を中心にした展示空間。モネが長年の制作活動の果てに到達した境地を会場でお楽しみください。
夜のトーハクで恐竜大行進!驚異のリアル体験
東京国立博物館「恐竜大夜行 from ON - ART DINO - A - LIVE」
2024年9月27日、9月28日の夜、東京国立博物館にリアルな恐竜によるナイトパレードが開催。ティラノサウルスやトリケラトプス、アロサウルスなど、20頭の恐竜が一同に集結する、史上初の野外イベント「恐竜大夜行 from ON - ART DINO - A - LIVE」が行われます。※2024年8月8日 オンライン予約販売開始予定
現代に蘇る古代の息吹、10月は埴輪が集結
東京国立博物館 国宝指定50周年記念 特別展「はにわ」
東京国立博物館では10月から、全国の「はにわ」が大集合します。王の墓である古墳に立て並べられた素焼きの造形を指す「埴輪」。国宝「埴輪 挂甲の武人」を含む約120件の貴重な作品が集結し、素朴でユニークな人物像や動物、精巧な武具など、埴輪の多彩な魅力が展示されます。
不屈の筆致、田中一村の芸術の旅を上野で
東京都美術館「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」
東京都美術館では、田中一村(1908-1977)の全貌を紹介する大回顧展を開催。幼少期から奄美での晩年作品まで、彼の不屈の情熱が息づく絵画が展示されます。自然と光の美を描き続けた一村の魂を感じる展示。近年の研究成果も含め、その真の姿に迫ります。
科博初の「鳥類」展で解き明かす、進化の不思議
国立科学博物館 特別展「鳥 ~ゲノム解析で解き明かす新しい鳥類の系統~」
国立科学博物館が初めて開催する「鳥類」展では、鳥類の生物多様性と進化に焦点を当てます。最新のゲノム解析に基づいて、鳥類の特徴的な体の構造や生態について紹介。人間との関わりも探りながら、鳥類の魅力とその役割を深めていく展覧会です。