北九州市立美術館に行ってきました。
個性的な外観で「丘の上の双眼鏡」の愛称を持つ建物。設計は2019年にプリツカー賞を受賞した磯崎新さんで、1974年の開館です。
映画好きなら、見覚えがあるかもしれません。そう、2013年に公開された映画『図書館戦争』で、小田原情報歴史図書館として壮絶な銃撃戦が行われた場所です。
公共建築は無難なかたちの建物も少なくない中、このぐらい個性を全面に押し出した建築は清々しく感じます。
「双眼鏡」の真ん中からエスカレーターで上がって館内へ。エントランスは広々としたホールです。右手の机で住所や連絡先を記入、左手の機械で体温測定。ウイズコロナ時代の美術館の常識、になるのでしょうか。
エントランスホール
ロダンの彫刻
展示室に向かうには、正面の階段を上ります。途中に青木野枝さんの作品も。
青木野枝さんの作品
階段を上ってホールを上から見るとこんな感じ。正面に見えるのは、ヤノベケンジさんの作品です。
「双眼鏡」の筒の部分が、展示室です。
開催中の企画展は「コレクション展I 特集 シュルレアリスムを感じる7つの要素」。マックス・エルンストやサルバドール・ダリなどの版画のほか、関連する所蔵作品を展示。あわせてルノワールやドガの名品も紹介されていました。
寺田政明《街の憂鬱と花束》1937年 キャンバスに油彩
金山明《作品》1957年 板にインク ©Kanayama Akira and Tanaka Atsuko Association
瑛九《激流》1958年 キャンバスに油彩
こちらはドガとルノワール
美術館は高台にあるため、カフェからは関門海峡北西の響灘と市街が見られる絶景も楽しめました。ぜひこの日のように、天気が良い日の訪問をおすすめしたいと思います。
フランク・ステラの屋外彫刻《八幡ワークス》
[ 取材・撮影・文:S.E. / 2020年6月21日 ]
エリアレポーターのご紹介 | S.E. 休日は時間ができると、ミュージアムをまわるのがいつのまにか習慣になりました。都会でも地方でも、気の向くままに足を伸ばしたいと思っています。 |
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