レオ・レオニはオランダ生まれ、ユダヤ人であったためにアメリカへ移住し、グラフィックデザイナーとして活躍。その後49歳のときに絵本作家としてデビューし、40作近くの絵本を発表しました。
会場は4章構成です。
第Ⅰ章:個性を生かして
第Ⅱ章:自分は自分
第Ⅲ章:自分を見失って
第Ⅳ章:知恵と勇気
それぞれ3~5作ずつ、絵本の原画がストーリーに沿って並べられています。展示された原画は一枚一枚間近で見ることが出来、印刷された絵本ではわからない細部まで堪能できます。レオニはコラージュや色鉛筆、水彩など、様々な技法を作品により使い分けています。
会場内会場に展示される原画には文字がありません。昔読んだ絵本を思い返しながら見るだけでも楽しいですが、会場内では数箇所に絵本が置かれています。ぜひ原画を見た後に読んでみてください。
会場内には絵本コーナーも設置。内覧会でも、絵本を読みふける方が多く見られました今回は油絵や彫刻なども展示。絵本とはまた少し違う世界に感じられますが、その多彩な表現は絵本の中で生かされています。
空想の不思議な植物が描かれた「平行植物」は生物系三大奇書とも言われます「スイミー」の世界は大きなスクリーンの仕掛けで楽しむことができます。スクリーンに近づいてみると…?お子様大興奮必至のコーナーです。
Swimmy ©1963 by Leo Lionni, renewed 1991/ Pantheon ©Semitransparent Design 最後にミュージアムショップをご紹介。かわいらしい原画を見た後は思わず全部欲しくなってしまいそうなポストカードや、クリアファイル、Tシャツなどがあります。
かわいらしいポストカードかわいいだけではなく、小さな主人公たちが「じぶんとはなにか」を模索し、自分らしく生きることの大切さを学ぶレオニの絵本。子供のころとは違う発見を楽しめるはずです。
展覧会は今後
北九州市立美術館分館、
刈谷市美術館へと巡回します。
[ 取材・撮影・文:川田千沙・古川幹夫 / 2013年6月21日 ]