秋元康総合プロデュースによる女性アイドルグループ、日向坂46。2015年に長濱ねる1名による「けやき坂46」として誕生、2019年には「日向坂46」にグループ名を改名し、紅白歌合戦への出場やスタジアムライブの開催などトップアイドルとして活躍を続けています。
約120体のメンバー等身大パネルとともに、けやき坂46時代を含む日向坂46の歴史をたどる初の展覧会が、六本木ミュージアムで開催されます。
六本木ミュージアム 日向坂46展「WE R!」
展覧会は年代順の6章構成。第1章「突然の旅人」は、2015年11月~2017年9月です。
日向坂46が前身グループ「けやき坂46」としてスタートしたのは、思いがけないきっかけでした。この章では、当時の練習時に身に着けていたビブスなどが展示されています。
会場には冒頭から最後まで、さまざまな出来事を記した年表も展示。グループのポイントになった出来事がよくわかります。
第1章「突然の旅人」
第2章「向かい風の挑戦者」は、2017年9月~2019年2月。会場にあるメンバーの等身大パネルの動きにあわせて、先に進む構成です。
2018年1月の武道館公演は当初1日だけでしたが、欅坂46のメンバーの怪我のため、急遽スリーデイズ公演に。この時期にグループが本格的にスタートを切ったとも言えます。
第2章「向かい風の挑戦者」
第3章「上昇気流の少女たち」は、2019年2月~2020年2月。けやき坂46は2019年2月11日に日向坂46に改名。待望のファーストシングル「キュン」は女性アーティストのファーストシングル初週売上枚数記録を達成、紅白歌合戦への初出場も決めました。
ここではデビュー当時のCDジャケットやミュージックビデオなど、クリエイティブの資料も展示されています。
第3章「上昇気流の少女たち」
第4章「頂きのヒル・クライマー」は、2020年3月~2022年3月。新型コロナウイルスの流行でライブ活動などが制限されると、オンラインの配信で活動。そして有観客のライブが再開される時期になると、延期の末に東京ドーム公演が実現します。
第4章「頂きのヒル・クライマー」
第5章「未来を見つけに行く人」は、2022年4月~2023年10月。東京ドームでの公演後、グループとしての活動は順調に進む一方、個々のメンバーもそれぞれの活動が増えてきました。新しい世代の四期生が加わったのもこの時期です。
ここでは、テレビ番組「日向坂で会いましょう」のコーナー「ヒット祈願」で作られた思い出の品々などが展示されています。
第5章「未来を見つけに行く人」
最後の第6章「日向坂 46」は2023年11月~2024年4月。
ここでは四期生が参加した「新参者 LIVE at THEATER MILANO-Za」や、全国ツアー「Happy Train Tour 2023」など、最近行われたライブに関連するアイテムが展示されています。
第6章「日向坂 46」
「山あり谷あり、というよりは、谷あり山あり、と言ったほうが良いのが日向坂46。意図せずにスタートしてからドーム公演を成功させるまで、彼女たちの物語自体が主役であり、そのヒストリーを一緒に体験してくれれば」と語るのは、展覧会を担当したクリエイティブディレクターの本信光理さん。会場は撮影も可能、約120体のメンバーパネル全てがフォトスポットです。
ミュージアムショップでは約50種類のオリジナルグッズを販売。併設カフェ「坂 café」でも展覧会限定メニューが用意されています。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2024年2月28日 ]