カリフォルニア州サンタローザ「シュルツ美術館」所蔵の貴重な原画を中心に構成
『「今こそ、ルーシー!」 ~LUCY IS HERE~』に行ってきました。
米「シュルツ美術館」世界唯一のサテライト美術館
全長約8メートルの巨大スヌーピー(スヌーピーミュージアム「スヌーピー・ルーム」)
チャールズ・シュルツ氏による漫画『ピーナッツ』は、1950年から50年もの間連載され、今なお世界中で愛され続けています。登場するビーグル犬“スヌーピー”の人気も絶大で、アメリカ・カリフォルニア州サンタローザにある「シュルツ美術館」はスヌーピーファンの聖地とされています。
南町田グランベリーパーク駅からすぐの「スヌーピーミュージアム」は、シュルツ美術館の世界で唯一のサテライト美術館です。
チャールズ・シュルツ氏が生み出したキャラクターの魅力
常設展示の「チャールズ・シュルツ・ギャラリー」には、キャラクターを生み出す貴重な映像も。
チャールズ・シュルツ氏は、スヌーピーやチャーリーブラウンをはじめとする魅力的なキャラクターを多数生み出し、何十年にもわたってその個性を育てました。私たち読者は、ライナスといえば「ブランケット」、シュローダーといえば「ベートーベン」というように、その個性を理解するとともに、彼らの魅力に惹きつけられています。
主役はルーシー。“自分らしく生きていい”というメッセージ。
ルーシーとスヌーピーの後ろに立つと、コミックの世界に入ったかのような写真を撮影することができる。
今回の企画展の主役はルーシー。ルーシーといえば「精神分析スタンド」を開いてみんなの悩みを独断で解決している様子がすぐに浮かびます。やや我が強くガミガミ屋さんですが、その奥には、仲間を放っておけない優しさもあり、シュローダーにはずっと片思いしています。
ルーシーの原画やエピソードからは、“もっと自分らしく生きていいんだ”というメッセージが伝わってきます。
4章:でも、恋する女の子。ルーシーとシュローダーが登場する原画が展示されている。
自信家でいつも堂々としているルーシーも、シュローダーの前では恋する一人の女の子。繊細で可愛い一面があるところもルーシーというキャラクターの大きな魅力です。
自分だけのスヌーピーと出会う
Tシャツや首輪の色を選び、印刷する名前や日付を決め、スヌーピー本体にペレットや綿を入れます。
自分だけのスヌーピーを完成させるワークショップにも参加しました。 綿の量や詰め方によって、座ったときの姿や表情、抱き心地も変わります。背から優しく綿を詰めているうちに、どんどん愛着が増して、たまらなく可愛い存在に……。
完成したスヌーピーと、企画展連動のスィーツ
企画展連動「BLEAH! BLEAH! ルーシー&スヌーピー レモンブリュレ」(PEANUTS Cafe)
隣接するカフェでは企画展に連動した多様なメニューが提供されています。レモンブリュレは、半分に切ったレモンが器になっていて、パリっとしたキャラメリゼの下に、さわやかな甘さのクリームがたっぷりとつまっていました。とても美味しかったです。
© Peanuts
[ 取材・撮影・文:晴香葉子 / 2023年7月15日 ]
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