鳥取県立美術館の尾﨑信一郎 館長
2025年3月30日(日)の開館に向けて準備が進む鳥取県立美術館で、初年度の取り組みなどを紹介するプレス向けの懇談会が、都内で開催された。
2025年度は、春夏秋冬で4つの企画展を開催。
「アート・オブ・ザ・リアル 時代を超える美術~若冲からウォーホル、リヒターへ~」(3/30~6/15)は「リアル」をテーマに、江戸時代から現代までの名品・名画が集結。鳥取県立美術館の所蔵品に留まらず、国内各地から借用品も含め、100名以上の作家による作品を6つのセクションで展示する。
「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた~」(7/19~8/31)は、東京、滋賀などを巡回し、30万人以上を動員した展覧会が、満を持して水木の故郷である鳥取に凱旋。水木がどのように妖怪と向き合い描いてきたのか、具体的手法に注目し、妖怪画100点以上を公開。山陰の妖怪画を紹介するコーナーも計画されている。
「The 花鳥画 ― 日本美術といきものたち ―」(10/11~11/24)では、県内外の多様な花鳥画作品を紹介。近年発見された伊藤若冲円熟期の墨画の傑作で、2023年度に鳥取県立美術館が収集した「花鳥魚図押絵貼屛風」(八曲一隻)は、収集後初めて公開される。
「コネクションズ ― 接続するアーティストたち ―」(2026年 2/7~3/22)は、現代アートの展覧会。国内外から新進気鋭のアーティストを招聘し、アートを通して現代社会を読み解いていく企画。出展アーティストはmamoru、刷音(Sure-in)、マリアンナ・クリストフィデスの3者のほか、計6名程度の参加を見込んでいる。
美術館では屋外作品も設置も進んでおり、正面入口前のエントリープラザには、青木野枝の《しきだい》が設置済み。他にも、李禹煥、中ハシ克シゲらの作品が設置される予定。
オリジナルグッズの開発も進んでおり、シンボルマークの6色+鳥取県ゆかりの6色で構成する色鉛筆「オリジナルクーピー」などがミュージアムショップで販売される。
開館記念展は一般 1,600円など。数量限定の「前売超早チケット」(一般 1,250円など)は、美術館公式サイトで12月31日まで発売中。
「アート・オブ・ザ・リアル 時代を超える美術~若冲からウォーホル、リヒターへ~」
「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた~」