お笑いコンビ、とんねるずとして活躍する木梨憲武さん。アトリエを持ち画家としても活動しており、海外を含めて何度も個展を開催しています。
木梨さんならではの自由な発想による絵画、ドローイング、映像、オブジェなど約200点を展示する大規模な展覧会が、上野の森美術館で開催中です。
上野の森美術館「木梨憲武展 Timingー瞬間の光りー」
木梨憲武さんは1962年、東京生まれ。とんねるずとして数々の冠番組で活躍する一方、画家としても精力的に活動しています。
東京では8年ぶりとなる本展。前回の展覧会「木梨憲武展×20years」もこのコーナーでご紹介しましたが、今回の展覧会で実に35会場目の展覧会となります。
「Flower」シリーズ
会場には作品がずらり。木梨さんが自分の作品について「悲しい作品はほぼ無い」というように、明るいイメージの作品が並びます。
上野の森美術館「木梨憲武展 Timingー瞬間の光りー」会場風景
1階の大きな展示室で紹介されているのは「手を差し伸べる、人々と触れ合う」という意味を持つ「REACH OUT」シリーズ。
様々な素材で手をモチーフにした作品を作っており、仲間や友人とのつながりや助け合いなどのメッセージが込められています。
「REACH OUT」シリーズ
「OUCHI」シリーズは、ニューヨークやロンドンの個展で発表した作品。
海外の街や、行ってみたい街、住んでみたい家をモチーフにした作品です。
「OUCHI」シリーズ
今回の展覧会は、本来は2020年に開催される予定でしたが、コロナ禍のため開催が延期に。
ただ、木梨さんはその間も精力的に制作を続け、本展では最新作も公開されています。
上野の森美術館「木梨憲武展 Timingー瞬間の光りー」会場風景
会場にはARで楽しめる作品もあり、世代を問わず楽しめる展覧会です。
これまで各所を巡回してきた本展も、いよいよ東京展でフィナーレ。会期はわずかに23日間です。お見逃しなく。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2022年6月3日 ]