日本で最も著名な仏師といえる運慶(?-1223)を特集した大規模展が開催される事となり、2017年4月20日(木)、都内で記者発表が行われた。
運慶作、あるいはその可能性が高いとされている作品は約31軀しかなく、しかも全国各地に分散しているため、これまでは大規模な運慶展の開催は難しかったが、運慶と縁が深い奈良・興福寺の再建記念事業として開催される今回は、興福寺が所蔵する運慶の作品が出品。各地で守られてきた仏像も結集し、運慶作が22軀も出展するという、史上最大の運慶展となる。
運慶は平安時代から鎌倉時代への時代の変革期に、それまでの定朝様(じょうちょうよう)とは異なる新しい表現を確立。展覧会では和歌山・金剛峯寺の《八大童子立像》や奈良・興福寺の《無著菩薩立像・世親菩薩立像》(ともに国宝)をはじめ、初期から晩年までの作品を通覧。運慶の父・康慶、息子・湛慶、康弁ら親子三代の作品も加えて紹介する。
記者発表にはタレント・アーティストの篠原ともえさんも登場。展覧会にあわせて設けられるファンクラブサイト「運慶学園」の手芸部長になる篠原さんは、運慶の作品からイメージした数珠風ブレスレットを披露。展覧会について「当時会ってたら運慶に惚れちゃっていたと思う。展覧会では照明にこだわると聞いているので、演出も楽しみ」と期待を込めてPRした
興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」は、東京国立博物館 平成館で2017年9月26日(火)~11月26日(日)に開催。観覧料は一般1,600円、大学生 1,200円、高校生 900円、中学生以下は無料。それぞれ200円引きの前売券は7月1日(土)から、早割2枚セット券(2,600円)は5月2日(火)~5月31日(水)に発売。
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興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」 公式ページ