太田記念美術館「生誕190年記念 豊原国周」会場
幕末から明治にかけての浮世絵師である豊原国周(1835~1900)の生誕190年を記念し、その画業を初期から晩年まで俯瞰する過去最大級の回顧展が東京で始まる。
国周は迫力のある役者絵で役者絵の第一人者として君臨。繊細な雰囲気を湛える美人画なども好評を得て、月岡芳年や小林清親らと並ぶ人気絵師として活躍したが、両者と比べると従来の展覧会では紹介される機会が少ない「知られざる巨匠」といえる。
展覧会では役者絵や美人画のほか、肉筆画の名品、初期に手掛けた武者絵、風景画から最晩年の子供絵まで数々の名品を紹介。
代表作といえる「具足屋版役者大首絵」シリーズ12点も一挙に公開する。
また、一説には117回も引っ越しを行い「絵では北斎にかなわないが、引っ越しでは負けない」と豪語するなど、にわかに信じがたいようなエピソードも紹介する。
「生誕190年記念 豊原国周」は太田記念美術館で2025年2月1日(土)~3月26日(水)に開催。入館料は一般 1,200円など。
2月24日(月・祝)までの前期と3月1日(土)からの後期で全作品が展示替えされる。
太田記念美術館「生誕190年記念 豊原国周」会場
太田記念美術館「生誕190年記念 豊原国周」会場
太田記念美術館「生誕190年記念 豊原国周」会場
太田記念美術館「生誕190年記念 豊原国周」会場