東京国立近代美術館「東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密」記者発表会場
2023年に開館70周年を迎える東京国立近代美術館で、重要文化財をテーマとした展覧会が開催されることとなり、東京で記者会見が行われた。
重要文化財は、東京国立近代美術館が開館した1955年から指定が開始。
2022年の11月現在に指定されている美術と工芸における国宝は906件、重要文化財は10,872件。明治以降の美術と工芸に国宝はなく、重要文化財は68件となる。
今回の展覧会では、75パーセントとなる51点の作品が出展。内訳は、日本画25点、洋画15点、彫刻4点、工芸7点
工芸では、初代宮川香山や鈴木長吉、彫刻では明治時代の木彫の第一人者・高村光雲の《老猿》などの名作をはじめ、脆弱な事から滅多に出展されない石膏原型なども展示される。
絵画では、明治以降の女性作家唯一の重要文化財である上村松園《母子》や、制作から100年となる横山大観《生々流転》も5年ぶりに公開。菱田春草《黒き猫》は、会期末となる5月9日〜14日に展示される。
また、近年に再発見され「没後50年 鏑木清方展」でも展示された鏑木清方の3部作《浜町河騎士》、《築地明石町》、《新富町》は2022年に重要文化財に指定されてから初の展示となる。
会場では日本画、洋画、工芸を年代順に展示し、日本の近代美術の流れを網羅することができる。
「東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密」は2023年3月17日(金)〜5月14日(日)に開催される。
東京国立近代美術館「東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密」記者発表会場
東京国立近代美術館「東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密」記者発表会場
東京国立近代美術館「東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密」記者発表会場