
根津美術館「鈴木其一・夏秋渓流図屏風」会場
江戸時代後期に活躍した鈴木其一の「夏秋渓流図屏風」を紹介する展覧会が、東京で始まる。
鈴木其一(1796~1858)は、酒井抱一の高弟。尾形光琳を顕彰した琳派のスタイルを継承しつつ、徹底した写実表現やシャープな造形感覚、幻想的なイメージで個性を発揮した。
「夏秋渓流図屏風」は、岩場を削る檜の林を写実的に描きながらも、独特な感覚を抱かせる描写が充満する作品。2020年に其一の作品として初めて、重要文化財に指定されている。
展覧会では、其一が影響を受けた酒井抱一や円山応挙らの作品を紹介すると同時に「夏秋渓流図屏風」の誕生の秘密を探る。
「鈴木其一・夏秋渓流図屏風」は根津美術館で2021年11月3日(水)~12月19日(日)に開催。オンラインによる日時指定制で、入館料は一般 1,500円など。

根津美術館「鈴木其一・夏秋渓流図屏風」会場

根津美術館「鈴木其一・夏秋渓流図屏風」会場

根津美術館「鈴木其一・夏秋渓流図屏風」会場