
原田郁《心象スケッチ The Studio in the Multi-layered World》
東京・西新宿のNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)で、新しいオープン・スペース展「ニュー・フラットランド」がはじまる。
同展はメディア・アート作品をはじめ、多様な表現を紹介する展覧会。
本展の開幕時から参加するのは、以前から展示されている作品を含めて計16組。
原田郁《心象スケッチ The Studio in the Multi-layered World》は、絵画を制作する現実のアトリエを、仮想世界の中の作家のアトリエと重ね合わせてオンラインで公開。会期を通じて制作が進められ、絵画と仮想世界の風景が変化していく。
マヌエル・ロスナー《スペーシャル・ペインティング》は、現実とそっくりなヴァーチュアルな展示空間を作り、現実世界には存在しない作品を仮想空間で展開。カラフルなヴァーチュアル彫刻を、デジタル写真として現実空間に介入させる。
伊阪柊《Sprites》は、電磁波による自然環境や電子機器などへの影響を示唆する作品。空間中の電磁波を検知すると、上映されている3DCG映像の中の「スプライト(雷)」が、リアルタイムで反応する。
布施琳太郎《名前たちのキス》は、たがいにハンドルネームで出会い、本当の名前すら知らないままに、オンライン上でだけコミュニケーションを深める人々の関係性に着目して制作された作品。
細井美裕《Lenna》は、声を使った空間的な音楽作品。8K衛星放送における新しい音声規格である22.2チャンネルサラウンドの制作・視聴環境を提案し、実践をうながす。無響室でひとりずつ体験するため、予約制。
「オープン・スペース 2021 ニュー・フラットランド」は、2021年10月30日(土)〜2022年2月27日(日)、NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]ギャラリーB ほかで開催。
入場無料だが事前予約制。当日入場は事前予約者優先。

マヌエル・ロスナー《スペーシャル・ペインティング》

細井美裕《Lenna》

「emolingual」

イップ・ユック゠ユー《To Call a Horse a Deer/指馬為鹿(うまをさしてしかとなす)》