古陶磁研究家であり名古屋民藝協会会長も務めた豊田市名誉市民・本多静雄(ほんだしずお:1898-1999)の尽力により、日本民藝館(東京・駒場)が改築される際、その一部(旧大広間と館長室)を本多が譲り受け、豊田市へ寄贈しました。そして、それらを豊田市が整備し、1983(昭和58)年に現在の第1民芸館が開館しました。その後、1985(昭和60)年に第2民芸館と茶室勘桜亭(かんおうてい)、1990(平成2)年に第3民芸館が開館しました。そして2016(平成28)年には旧本多静雄邸を豊田市民芸の森として一般公開を始めました。
現在、豊田市民芸館は愛知県唯一の民芸館(当館含め全国に民芸館は14館)として、特別展や企画展、手仕事によるものづくり講座の開催を通じて、民芸品の調査、研究、普及活動に努めています。