Fujiko
庭園美術館を訪れるのは何度目だろうか、今迄はお庭を散策したいがために明るい時間帯に鑑賞しておりましたが、今回は当日急に思い立ち、夕刻から閉館時間の18時まで滞在しました。
するとどうでしょう、仄暗いベランダから少しだけライトアップされた庭園を眺めつつ、手前にポツンと置かれた不思議なオブジェと、後ろのバスルーム窓に投影された小さな花火のインスタレーション。誰もいない非日常的な空間に佇み、幻想的なひと時が享受できました。新館への通路に展示されているカセットプラントも、真っ暗な庭を背景に美しく浮かび上がっておりました。そして最後の展示ホール「光に始まる 光に還る」、暗闇の中でひっそりと光るガラス細工が、まるでこの展覧会のopen前に早逝された康夏奈さんに捧げられたかのように優しく煌いておりました。合掌。