14ひきシリーズ誕生30年「いわむらかずお絵本原画展」

小さな野ねずみ一家の「ひっこし」や「ぴくにっく」、「やまいも」掘りや「おつきみ」など、あたたかな家族団らんのお話と情景を描いた絵本「14ひきのシリーズ」。主人公のねずみだけでなく、木々の葉や昆虫たち、どの画面も隅々まで描かれたその描写から、一瞬、自分も森の中にいるような錯覚さえ覚えます。やさしい色使いで、驚くほど細やかに描かれた原画からは、命への温かな想いと自然への優しいまなざしが感じられます。いわむらかずおの絵本は、家族とともに移リ住んだ栃木県の豊かな自然と生きものたちとの出会いのなかから生み出されています。本展では、代表作「14ひきのシリーズ」や、「トガリ山のぼうけん」「ゆうひの丘のなかま」シリーズをはじめとする絵本原画約100点やスケッチを展示します。また彼の世界観を伝える「言葉」や「活動の様子」を紹介します。