企画展 トイレ？ 行っトイレ！～ボクらのうんちと地球のみらい

トイレは日常生活から地球環境にいたるまで、あらゆる側面で私たちの「生きること」と関わっています。 賢くて洗練された日本のトイレのおかげで、私たちは快適で清潔な生活を送ることができています。しかし、実は日本でも世界でも、トイレはさまざまな課題を抱えているのです。 学校で子どもがなかなかトイレに行けない問題や、介護の現場で大きな負担になっている排泄の問題。また、世界の人口の約25億人がトイレを使えない環境にあり、不衛生ゆえに多くの子どもが命を落としているという事実。快適な排泄は人間の尊厳にも関わる大切な問題であり、その人の年齢や生きる環境によって、理想のトイレのあり方は異なります。 また地球環境の面では、下水処理の問題があります。排泄物を含む下水の中には、資源として価値のあるリンが含まれています。このリンを回収し、活用するシステムができれば、環境への負荷を減らしながら貴重な資源を確保することができます。 このように、日常から地球規模の課題まで、あらゆるスケールで私たちの生に関わるトイレの問題。2100年には人口が100億人を突破すると考えられている今こそ、"幸せなトイレ"という存在について、堂々と、オープンに、そして愉快に語り合うときではないでしょうか。 本展は、これまで大きな声で語られることのなかった「トイレ」という存在を軸に、子どもから大人までが学び、楽しめる企画展です。夏休みの自由研究の題材としてもご活用いただけます。