縄文スピリットに基づきながら現代に生きる己の感性で土と炎と大自然に向き合い、縄文の新時代の美を求めてゆく。やがて皆がそれを感じ、縄文のあたらしい渦が新星のように生まれてゆく時代――縄文スパイラル・ノヴァのおとずれを予感しています。(村上原野)
古来一万年の縄文スピリットが生み出した土器・土偶の美を復活させて、縄文の心技を体得し現代縄文芸術のジャンルをひらいた猪風来と村上原野の親子二代にわたる創作活動は、世界で唯一無二の美を創造して今新しい地平に到達しつつあります。
今回の縄文文様デザイン布展は、「猪風来の縄文デザイン―踊る縄文の精霊たち―」(2022年)、「猪風来の縄文テキスタイルデザイン展―火焔文様は歌い踊る―」(2023年)に続く第3弾。
デザイン布の文様には、我が子である縄文アーティスト村上原野が創造した原野文様を新しい縄文の文様種として取りだし渦巻かせた。我らは一筋に縄文造形家であり、縄文美によって物事の真理を表現し、母なる大地・地球を尊び、万物生命の豊饒を祈る美の創造に生涯を捧げるものである。このデザインは、原野の魂のカタチを平面に転換しCG技術を駆使することで新星の渦星となって視覚的創造物として現われ出でたもの。この美しい渦星は、新しいいのちの種となり、縄文宇宙空間で渦巻き 連動・連鎖して、次々に生命体が生み出される核であるような不思議な感覚と感動を醸しだしています。
どうぞご高覧ください。
※ CG技術協力:向井宏志(多面体デザイナー)