この度、「伝えるー災害の記憶」 あいおいニッセイ同和損保所蔵災害資料 「明治の災害とメディア」 展を 9 月 1 日 の防災の日から開催します。
今回展示される資料は、あいおいニッセイ同和損保の前身社のひとつ「同和火災海上保険」初代社長 廣瀬鉞太郎 (ひろせえつたろう)が自ら経験した関東大震災をきっかけに収集したもので、その数およそ 1400 点。その中核は日本全国で起きた地震、津波、噴火、台風、大雨、雷、大火、疫病等々あらゆる種類の災害記録で、時代も江戸時代中期から大正時代まで2百年以上におよぶ膨大なものです。今まで全国の博物館での実物展示や画像をデジタル化し解説を加えたデジタルミュージアムを通じて公開されてきました。
本展示では明治以降近代となり、メディアがどのようにして災害を伝えていったかという視点からご紹介します。皆様と一緒に災害に対する心構えや備えについて考えるきっかけとなれば幸いです。
【主な展示内容】
江戸時代まで、災害の有様は主に木版などで刷られたものによって知ることができます。明治維新後になると次第に石版や銅版にかわり、やがて写真入りのものが登場し、メディアは技術を駆使して災害を生々しく伝えることに注力するようになります。 多種多様に発刊された新聞や雑誌による詳細な報道と惨状を描いた克明な画像は、災害支援活動や各地からの義援金を広く募ることにも大きな力となりました。 今回の展示では以下の 2 つの災害を中心にご紹介をしています。
「濃尾地震」明治 24 年(1891)
「明治三陸地震津波」明治 29 年(1896)
◼︎主 催 UNPEL GALLERY
◼︎企画協力 一般財団法人 NHK 財団
◼︎資料提供 あいおいニッセイ同和損害保険株式会社