びちゃ
光のあたり方や角度により異なる反射や色を感じる作品。マットな表面に丸や四角があるが、それに意味はないと思われる。キャンバスに幾層もの色相を重ねているということで、写真では分からない、実物を見て感じる作品になっている。1階の会場は行った時間のうち、10:30~10:45まで自然光を遮った展示があり、自然光を取り入れて展示している時とは異なる色合いを見ることができた。自然光で黄色っぽい色面が、室内ではピンク色になった。厚塗りや描画に特徴がないので、シンプルで瞑想向きかな。地下の展示室には、サムフランシスのセルっぽい作品やイヴクラインみたいなブルーの作品もあったが、メインはBound for Eternityで紙の曲面を室内いっぱいに広げて、色の線が描かれている。宇宙感や光の残像を想像させる。全体的に静謐な雰囲気で落ち着いてじっくり見る琴が出来た。今回は個展としてまとまって作品を見ることが出来たが、グループ展等で1点のみの展示となったときは注目されづらいかなと思った。時間をかけてゆっくり見るべき。