もす
「(大島監督の)苛烈な映画人生を俯瞰」できたかというと厳しいかな、と。むしろIMレポートはフラットで正確な情報だという気がする。マニアが満足する域と初めて館に来た映画好きな客が楽しめる域は重ならない。どちらかと言えばマニアックに傾きそうなところを、「大島監督と一緒に写メ撮ろう♡」コーナーを設置したり、ポスター飾って見たり、エンタメ要素入れてバランス取ろうとしている。また本の発売に絡んだ企画でもあるので、筆者の意向に沿う形で、ネタバレしないようにも気を使ったことだろう。とするとマニアからは厳しいご意見が飛ぶんだろうな・・・。マニア側か一見さんよりか、どちらかに振り切っても良かった気がするが。とにかく学芸員さんの頑張り&お悩みポイントはとても伝わってきた。もっと「こういう切り口はどうだろうか?」という企画者の意図も打ち出していいと思う。そう思うぐらいに館のスタッフさん達に対して信頼感があるから。次はもっとやっちゃえ!期待してます。