karachan
学芸員によるスライドトーク、大変面白く、民俗学の本質について楽しく分かりやすく教えて頂きました。
やはり、展覧会の概要から興味がそれほどであっても、生の声を聞いた上で展覧会を見る事で、一歩も二歩も深く自分の知らない異界を開いた思いになりました。そのアプローチとして、まず、全体を俯瞰的に眺め、キュレーターの話を聞いた上で、2回目の作品観察、これが、今一番楽しい美術館巡りの方法だと感じています。実践されている方もいらっしゃると思いますが、まだの方はぜひ試してみてください。
テーマとは別に個人的に来て良かったと思えた作品は、長谷川宗也の『柳橋水車図』です。ちょうど今、宮島新一著の『長谷川等伯』を読んで学んでいるところで、タイミング的にドンピシャで心に刺さりました。長谷川等伯の『柳橋水車図』もあるとの事なので、ぜひ見たいと思いました。そのときのために、今回は宗也の『柳橋水車図』を目に焼き付けました。
また、加藤清正(1562-1611)の手形を見て興奮しましたが、年代が明治時代〜昭和時代となっているので、明らかに本物ではないことがわかり、よくよく考えると、当時手形を取る文化があったのか、あったならば、本物がどこかにあるのか、その複製として広がっているのか、ルーツを知りたいと思いました。