会期は1月からでしたが、お庭の桜をお目当てに伺ってきました。残念ながら大きな枝垂桜は全て終わっておりましたが、春の息吹を感じ、いつ訪れても美しい山荘美術館です。
今回は、アサヒビール初代社長山本為三郎コレクションの初期の黒田辰秋の漆工芸、三国荘で実際に使われていた家具、重厚な拭漆家具が主だった展示でした。実際に使われていたという所がポイントではないでしょうか。
黒田辰秋後期の朱漆や黒漆、螺鈿の作品は佐川美術館蔵です。黒田の木彫の技が冴えるこの辺りの作品ももっとみたいですね。
京都の老舗に支えられた黒田の作品は今も、祇園の「鍵善良房」や京大すぐ近くの進々堂で現役として使われ続けている。